Precise Installation

ステップ 1 | 坐骨対応点を設定

青色の箇所はポジション設定のための坐骨の対応点です。 ポジション設定中は常にこの位置に坐骨がくるようにして座ってください。 手すりの上に座っているような感覚になると思います。
ステップ 2

オールウイングサドルの坐骨対応点と従来のサドルの坐骨対応点が重なる時は、 両者のサドルのサドルレールの有効調整範囲も完全に重なります。
元のサドルを取り外す前に、取り付け時の基準となるレール前後の位置をあらかじめ記録しておくことをお勧めします。
ステップ 3

最初に取付けする際はサドルレールの下側レールの角度を水平にして取付をお勧め致します。
ステップ 4 | サドルの高さを設定

サドルの正しい位置に座り、踵でペダルの軸心を踏んで、下死点の位置までペダルを踏みこみます。 足(太腿&脛)がまっすぐ一直線に伸びきった状態でしっかりペダルの軸心を踏む事ができれば、そこが理想的で正しいサドルの高さになります。 基本的にオールウイングサドルを取り付けた際にシートポストを3cmほど下げると、ペダルを踏みこんだ際の足の伸展角度が従来のサドル使用時の角度に近づきます。 初めての方は、この状態からシートポストを更に0.5~1cm下げることをお勧めします。 そうすることで、最初のうちはオールウイングサドルに慣れやすくなり、その後は50km走るごとにシートポストを0.5cmずつ上げて再調整を行います。
ビンディングシューズをペダルに嵌め込むと、太腿と脛が約145度程少し湾曲した状態になります。
ステップ 5 | サドルの前後位置を設定

サドルの正しい位置に座った後、踵でペダルの中軸を踏んで、3時の位置にペダルが来た時に脛が地面と垂直な角度になるようにします。

垂直になった位置が理想的なサドルの前後位置になります。

試乗時に、個人の感覚や乗り方の習慣に合わせてサドルの前後を約1㎝内に微調整を行います。

ビンディングシューズをペダルに嵌めた際、脛の直線と膝の垂直線が交わる頂角はおよそ画像のようになります。

腰以下の調整箇所はここまででおおよそ完成です。

ステップ 6 | リーチの設定

ステップ5が完了した後、身体を猫背のように丸め、肘を少し曲げ、両手はブラケットを握りやすい位置におけるようになります。

理想的な圧力分布は臀部90%:腕10%:脚0%と、主な重心を臀部になります。


これで全ての設定が完了です。


ブラケットを握った時に腕や肩にストレスがかかり過ぎたり、ライディング後すぐにしびれや痛みが出る場合は、リーチやステムが長すぎる恐れがあります。

この場合だと、サドルを前方に移動させる前に、ステムを必ず短い物へと交換しなければなりません。

参考/適切なステムの長さを測る簡単な方法

ハンドルバーに印をつけ、実際にロードバイクに乗り、腕や肩への負担が少ない位置を探します。 印の場所からブラケットまでの距離を測ります。 この距離が短くすべきステムの長さとなります。